園舎について
かまがや幼稚園が誕生して60年。平成6年に移転、完成(平成13年に増築)した園舎・園庭には『子ども第一主義』に徹する本園の教育姿勢が数々の工夫となって生かされています。
その一端をご紹介します。
子ども達のより良い成長を期待して
園舎による日陰が及ぼす影響を最小限に止め、園舎、園庭への日照を十分に確保できるように保育室を南向きにしました。何よりも心身の健康度を求めたいからです。毎日泥んこあそびをダイナミックにこなし、年齢の枠を超えて仲間と触れ合い、緑の芝生の園庭を走り回る園児達はいつの間にか情緒が安定し、小学1、2年生をしのぐ運動能力と、なおかつ他人を思いやれる『かまがやの子』に育っていきます。
園庭を芝生化して15年。芝生の上を走るにはより強いキック力が必要で、いつの間にか足腰が逞しくなり、同時に優しい心も育てます。雨や雪や霜が降りた後の回復も早いのが特徴です。また、近年問題になっている地球温暖化防止、ヒートアイランド現象防止を視野に入れ、幼児期から緑の大切さも学んでいます。
“静と動”の切り替えを身に付けた子どもたちは、驚くほどの集中力や創造力を発揮し、年長さんになる頃には教師達を時にはリードしてくれる頼もしい存在に成長していきます。なお、保育室は全室冷暖房が完備されています。
水道水についても過度な塩素を除去し、鉛などの物質を大幅に除去する“浄活水機”を常設していますので、どの蛇口からも安心して水を飲むことができます。また、防火水槽を設置し、近隣での火災発生時にその効力を発揮出来るようにしています。
防犯カメラや学校110番などを設置して警察とも連携し、セキュリティ対策を行っています。また、車のゾーンと園児のゾーンを完全に分離することにより、車両による重大事故の発生を防ぐようにしています。
感性を養うデザイン
園児の造形センスは机に向かうことによってのみ育つのではありません。園児の目に印象良く、楽しく写るデザインで、かつ開放的な雰囲気作りをしました。
建物の外観は明るく鮮やかな配色。内部は落ち着きと安らぎを与える優しいパステルカラーが基調です。吹き抜け空間を持つ玄関ホールの外壁は全てガラスとなっており、玄関アプローチから中の様子がよく見えるようにし、入園当初に持つ不安感を取り除きます。雨の日の徒歩コースのお迎え時には、階段で待つ園児がすぐにお家の方を見つけられるようにしています。
2階のホール(遊戯室)は大きなドアを開けると、廊下とホールが一体化した広い空間となり、雨の日はグラウンドのかわりとして使用することが可能です。12月のお楽しみ会では立派な劇場にも変身します。
また、クラスの入り口の部屋名札には、園舎の一番上についているエンジェルを入れています。『子ども第一主義』の方針がここでも表現されています。