戸外での活動
日当りの良い広い園庭で毎日あそぶことは、心身両面に大きな教育効果をもたらします。本園では朝登園すると体操服に着替え、戸外でのあそびを積極的に行います。
秋に行っている運動能力テストで、年長さんが毎年小学1年生、あるいは2年生の全国平均を上回る数値を出す秘密は、決して特別な訓練を行っているのではなく、毎日の戸外あそびが習慣化されているからです。
音楽
歌には魂を浄化させる力があります。朝の戸外あそびから部屋に戻り、楽しい歌の数々と出会って感情体験をし、歌ったり踊ったりすることを通して心の安定を図ります。
また、鍵盤ハーモニカや各種楽器を使い、演奏することを楽しめるようにします。みんなで力を合わせるとすごいことが出来る、それを実感してもらいましょう。
音楽専任講師による指導もあります。
毎年12月には合唱・合奏などの発表会(お楽しみ会)があります。
体育
幼児は毎日全身を動かしてあそびますが、週に一日は年少時から体育専任講師(2名)による体育あそびに取り組みます。幼児期に発達する運動機能を適切に助長できるように、年間を通し、鉄棒・マット・跳び箱・ボール・縄跳びなど、いろいろな体育器具を使い、ステップを刻み、自信をつけていきます。夏にはプールあそびも行います。
また、運動能力の向上だけでなく、みんなと一緒に頑張る経験を通して順番を守ること、話を聞いて理解して行動する力、そして社会のルールなどを学び、強い心と頑張る心と優しい心を育てます。
知能教材と知能工作
脳細胞の髄鞘化がほぼ完成する6歳までの時期に『知能を育てる教育』を無視することはできません。ギルフォード理論に基づく知能教材を用い、より望ましい知能の発達に取り組んでいます。
SIとはStructure of Intellect(知能構造)の略です。知能には150の因子があり、幼児の知能の発達段階に応じて、それぞれの知能因子に正しい刺激を与え、その発達を促すのが目的です。
そのためには、
・『教える』のではなく、楽しい『あそび』の中で刺激を与える
・幼児自ら気付いたり、考えたりすることが大切
・知識の量だけでなく、感じる心、発言力、積極性を養うことが重要
・刺激とは、その知能因子を使うこと=頭、手を使うこと
・刺激は、そのあそびが新鮮で興味深いほど、大きな刺激となる
◎毎年3学期に知能発達診断テストを実施します。知能構造(プロフィール)を客観的にとらえ、個人指導の資料とします。結果はご家庭にもお知らせします。家庭教育の参考になさってください。
英語
小さな国際人の育成を目指して、外国人講師が歌やカードあそび等を通して「英語は楽しい」と思ってもらえるように導きます。そして、外国や外国人への関心や理解に発展し、自然に国際感覚を身に付けてもらうことを意図しています。
異年齢での交流
「優しいお友だちが沢山いますね」「声を掛けてくれるお友だちが沢山いました」と見学に来られた保護者の方や、新入園の年少さんのお家の方から、毎年こんな話をよく聞きます。それは、縦割り保育(異年齢クラスによる活動)や、お帰りコースがバスでも歩きでも大きいお友だちと小さいお友だちがペアになって活動しているからでしょうか。自然と大きいお友だちが小さいお友だちの心に寄り添うようになり、思いやりの心が育ち、それが毎年引き継がれているのです。
教育観と教師の愛
『みんなはどう思う?』『よく考えているね』
『自分の考えで良いんだよ』『良い考えだね』
これは本園の教師がしばしば園児達に話す言葉です。個性と自主性を大切に伸ばそうとする、本園の教育実践と研究の積み重ねの中から生まれてきた言葉です。
画一的な教育に比べると、個を伸ばそうとする教育ははるかに大変です。しかし、大変だからこそ、やりがいもあります。ですから園児達一人一人が実に生き生きとしています。その瞳の輝きを見るのが楽しくて、教師達は情熱を燃やします。
絵の具やクレヨン、折り紙などの製作や、数や文字あそび、また、行事に向けての一つ一つの過程を大事にし、『愛のある教育』を実践しています。